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2012年07月13日

「ユタヌヤー(ユタの家)」聖地紹介

「ユタヌヤー(ユタの家)」の聖地紹介で比較的有名なユタの聖地を掲載しています。ご覧ください。聖地の数はもう少し追加しますのでお楽しみに!

「ユタヌヤー(ユタの家)」 → 「聖地紹介」



  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 22:01Comments(0)聖地

2012年07月13日

「ユタヌヤー(ユタの家)」聖地紹介

「ユタヌヤー(ユタの家)」の聖地紹介で比較的有名なユタの聖地を掲載しています。ご覧ください。聖地の数はもう少し追加しますのでお楽しみに!

「ユタヌヤー(ユタの家)」 → 「聖地紹介」



  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 22:01Comments(0)聖地

2012年06月09日

「奄美巡礼」開設のお知らせ

今年3月に開催いたしましたシンポジウム「海と川―奄美のユタの聖地をめぐって」では、会場にいらっしゃった皆様と充実した時間を過ごすことができました。お忙しい中ご来場いただきました皆様、どうもありがとうございました。

その後慌ただしい日々が続いており、なかなか次のアクションに取りかかれないでおりますが、このたび、円 聖修さんが以前公開していたホームページ「ユタヌヤー(ユタの家)」を一部再公開することにいたしました。

もともとは私、大橋がこのホームページを見たことがこのクバァユ・プロジェクトの着想につながり、またユタ関連のシンポジウムを円さんとともに開催するきっかけでした。ここでいったん考え方を整理しながら、皆様にも「ユタヌヤー」を読んでいただきたいと思い、「奄美巡礼」というコンセプトのなかで限定公開することにいたしました(その経緯は同サイトの「再公開にあたって」をお読みください)。

少しずつよりより(ゆっくりと)ですが、更新していきますので、お楽しみに!

奄美巡礼


  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 10:38Comments(0)聖地

2012年04月27日

築地俊造 with RIKKI vol.15

R'sアートコート奄美島唄ライブ vol.15 築地俊造 with RIKKI

島口(奄美方言)と独特の裏声、島の人々の生活に深く結びつき
今も息づいている民謡の宝庫・奄美の島唄のうたしゃ(唄の名人)二人のコンサート。

2012年5月13日(日)午後2時開演
入場料■前売/当日共 3500円(全自由席)
チケット問合せ■tel 03-5273-0806(東京労音)
       tel 03-3298-1419 fax 03-3298-1427(ティダ ドリーム)
       tel 03-3419-6318(K・企画)  メール
会場■R'sアートコート(労音大久保会館内) tel 03-5273-0806
       JR山の手線 新大久保駅より徒歩6分
       新宿区大久保1-9-10

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Posted by クバァユ・プロジェクト at 23:12Comments(0)ライブ情報

2012年03月17日

奄美に実際に行かれる方へ

今回のシンポジウムでは奄美の聖地めぐりやパワースポットめぐりに際して注意すべき点をいろいろと説明しましたが、もしもこのブログを見て奄美に行こうと考える方がいらっしゃいましたら、一つだけ、絶対に守ってほしいことがあります。

それは、

<ハブがいるので、絶対に一人で山や森に入らないでください>

ということです。もしもそのような場所に行く時は、地元の詳しい人と一緒に行くか、観光ガイドの皆さんにお願いして連れて行ってもらってください。本当に危険です。

このブログでは、奄美の海とマテリアの滝のような観光名所のパワースポットだけを紹介しています。それはなぜかと言いますと、海ならたぶんハブがいないからです。

また、私の考えですが、神社や名所・旧跡と言われているところよりも、普通の海辺のほうがパワーが強いと思いますので、初心者の方は浜をめぐって遊ぶのがいいと思います。

それ以外の聖地や注意点などについては、また次回のシンポジウムが開催できれば、探究していきたいと考えています。皆さんのご意見、ご要望も参考にいたしますので、メールをお寄せください。

<奄美の聖地・パワースポット情報をお寄せください>

メールの宛先 seichi_amami@kunebu.nobushi.jp


  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 13:40Comments(0)聖地

2012年03月17日

その後の反響

南海日日新聞の掲載紙が届きました!
web版だと探しにくい感じですので、重複しますがアップしておきます。
紙に印刷してみるとずいぶん印象が違いますね。

ところで当日皆さんに聴いていただいたカミ唄ですが、会場ではあまり感想が出ませんでしたが、その後じわじわと反響が聴こえてきましたので簡単にご報告します。

*肩こりが治った。
*なつかしくて涙がでた。(複数の方から)
*カミ唄のメロディが今も頭の中を駆け巡っている

ちなみに私・大橋は身体が少し揺れて、地震かと思ってあせりました。また、ススキを持ったら身体が熱くなったという方もいらっしゃいました。

また、奄美がパワースポットであるという私の主張に賛同してくれた本土の方が、以前沖縄のとある島に行って帰って来てから1カ月位ハイな状態が続いて自分でもびっくりしたと話してくださいました。

とりあえずクバァユプロジェクトとしては、範囲を沖縄まで拡げる余裕はありませんが、わかってくださる方がいるのだと知って心強いです。

南海日日新聞20120307.jpg

  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 13:16Comments(0)聖地

2012年03月11日

南海日日新聞に掲載されました

シンポジウム「海と川―奄美のユタの聖地をめぐって」の様子が3月7日(水)付の南海日日新聞に掲載されました。

南海日日新聞 ウィークリーニュース

また、シンポジウム後に何人かの方とお話させていただいて、特別なエネルギーを感じる場所などの貴重な情報を得ることもできました。

ただ、そういった場所は今まで特に話題になることもなく、何も目印のない場所が多いので、実際にまた奄美大島に行って調査してみないと何とも言えません。まず、その場所に辿りつけるか自体が不明ですので、今後の課題としたいと思います。

みなさんこういった話題は今まであまり口にすることがなかったようですが、いろいろな個人的体験をお持ちのようです。クバァユ・プロジェクトでは今後も奄美(大島に限りません)の聖地やパワースポットについて探究していく予定ですので、皆さんからも広く情報をいただけたらと思います。

どうぞ、ご協力のほど、お願いいたします。

<奄美の聖地・パワースポット情報をお寄せください>

メールの宛先 seichi_amami@kunebu.nobushi.jp  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 10:55Comments(0)聖地

2012年03月09日

シンポジウム「海と川」開催報告

2012年3月3日(土)に開催されましたシンポジウム「海と川―奄美のユタの聖地をめぐって」は、お陰様で定員オーバーの盛況となり、無事終了いたしました。

お忙しい中を会場に足を運んでくださった皆様、拙いところもあったであろう進行にもかかわらず、最後まで熱心にお聴きくださいまして感激しております。どうもありがとうございました。

なお、シンポジウムのタイトルの「奄美のユタ」の部分は、正確には「奄美大島のユタ」ということではないかとのご指摘をいただきました。そのとおりですので、ここにお知らせいたします。

今回のシンポジウムの目的は、学術的な調査・研究というよりも、私・大橋の関心から実践的に奄美大島のユタの聖地について探求したいということで企画しましたので、あまり厳密ではない部分も多々あります。ご了解いただければと思います。

いくつか感想が届いておりますので、簡単にご紹介します。

*生でユタの方の体験、さらにはカミ唄まで聞かせていただくことができて感動しました。(女性)

*私も奄美に行ってパワーを感じたくなりました。(女性)

*子どもの頃、おばあちゃんにカミ道具をもたされて集落の川に連れて行かれたことを思い出しました。(男性)

実際に奄美に行ってみたくなったという声は他にもいただいています。私たちのシンポジウムをきっかけに奄美に興味をもっていただき、実際に奄美を訪れたなら、これに勝る喜びはありません。

どうか皆さん、パワースポット(というよりパワーアイランド)奄美に行ってみてくださいね!



(写真は当日の様子です)

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Posted by クバァユ・プロジェクト at 00:34Comments(0)聖地

2012年03月03日

海と川―奄美のユタの聖地をめぐって

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シンポジウム「海と川―奄美のユタの聖地をめぐって」

 発表者:大橋ミノル(クバァユ・プロジェクト)
 コメンテーター・カミ唄:円 聖修(奄美ユタ・東京在住)

*シンポジウムは受け付け終了いたしました。多数のお申込み、ありがとうございました。

 奄美ではユタと呼ばれるシャーマンが今も活動を続けています。人々は何かあると気軽にユタのもとへ出かけて相談します。ユタは奄美の文化と生活のなかに深く根ざした存在です。

 奄美のユタは、ユタとなる過程で海と川に自分だけの二つの聖地を持つようになります。特に川はアミゴ(アムィゴ)と呼ばれ、神聖な場所となります。海と川(アムィゴ)という、ユタにとっての活力の源泉とも思える二つの聖地はいったいどのような性格のものなのなのでしょうか。

 今回は前回に引き続き、現役ユタの円聖修氏をお迎えします。発表者の大橋は昨年10月に円氏とともに実際に聖地を訪れ、神祭りの様子も見学してきました。映像を通してその雰囲気だけでもお伝えできればと思います。また、今回も円氏によるカミ唄を実際にお聴きいただきます。

 なぜ今もユタが自然に生まれ続けているのか、奄美の何が私たちを魅了するのか、そしてこれから私たちはどんなふうに生きていけばいいのか、皆さんと一緒に考えたいと思います。


日時:平成24年3月3日(土)
   午後2時~4時頃(午後1時半開場)

会場:文京シビックホール 地下1階 練習室1

所在地:〒112-0003 東京都文京区春日1-16-21
    当日問い合わせ:03-5803-1100 (公財)文京アカデミー施設管理係

最寄駅:東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅>【直結】
    都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅(文京シビックセンター前)
    >文京シビックセンター連絡通路【直結】
    JR中央・総武線水道橋駅>【徒歩約10分】

会費:1,000円(当日受付できませんので事前にお振込みください)

申し込み:<受け付け終了いたしました>
     seichi_amami@kunebu.nobushi.jp

定員:30名(定員に達し次第締め切ります)

主催:クバァユ・プロジェクト URL: http://kubanuyu.yachabo.net/
   (奄美の伝統的な智恵を探求し、伝えていくプロジェクトです)


  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 13:00Comments(0)お知らせ

2012年02月25日

奄美の聖地紹介―加計呂麻島・呑之浦(のみのうら)

奄美大島の南部にあり大島海峡を超えるとすぐに加計呂麻島なのですが、名瀬近辺の人だと行ったことがないという人も多いのに驚きます。

なかでもこの呑之浦は瀬相と押角の間にあって、島尾敏雄の文学碑があったり、特攻兵器の震洋艇を格納した壕があるだけの地味なところなので、行ったことのある人はさらに少ないでしょう。

しかし、ここは実に不思議な感じのする場所です。パワースポットであることは間違いないのですが、奄美の他の場所とはちょっと違っていて、静かでもの哀しい純粋な感覚に包まれる感じとでも言うべきでしょうか。

海もとても海とは思えないほど静かです。独特の場所なので、機会があればぜひ立ち寄ってみて欲しいと思います。

写真は2002年の12月撮影。大きな写真のデータがあったはずですが、見つかりませんでした。残念。

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Posted by クバァユ・プロジェクト at 10:56Comments(0)聖地

2012年02月16日

特別ゲスト参加のお知らせ

3月3日(土)に開催の迫っておりますシンポジウム「海と川―奄美のユタの聖地をめぐって」に特別ゲストの参加が決まりましたのでお知らせします。

なんと、チラシ写真のユタである金城光茜(こうせい)さんが奄美から上京してご参加くださることになりました!

この写真は笠利町のとある浜辺で神祭りをしている様子を撮影して加工したものですが、シンポジウムではこの神祭りの全体像を写真とともに紹介しながら、ご本人にお話をお聞きしようと思います。

私自身大変感銘を受けた神祭りでしたが、この浜辺のパワーを皆さんにも感じてほしくて、イメージを膨らませて作った写真です。この機会に待ち受け用の写真を用意しましたので、皆さん、ぜひ奄美の神様の力をいただいてくださいね!


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Posted by クバァユ・プロジェクト at 21:05Comments(0)お知らせ

2012年02月01日

奄美の聖地紹介―用岬(ようみさき)

用岬(笠利崎・かさりざき)は奄美大島の北端にあり、笠利崎灯台があります。

用岬の海はユタの聖地ですが、そこから少し登ったところにある笠利崎灯台(行く時はハブに注意)は、海の眺望が抜群なパワースポットだと思います。

ここで思いますと書いたのは、それが発表者である私の個人的な体験による判断だからです。

何が聖地で何がパワースポットなのか、それを考えてみたくて、このシンポジウムを企画してみました。参加者の皆さんの体験やお考えもお聴きしたいと思います。

写真は2002年の12月に笠利崎灯台から北方向を撮影しました。

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Posted by クバァユ・プロジェクト at 10:22Comments(0)聖地

2012年01月22日

奄美の聖地紹介―大浜海浜公園

奄美大島の中心地、名瀬の近くにある大浜海浜公園は、特にユタ的には何かをお祭りしている場所ではないようですが、名前のとおり大きな浜で砂もきれいなので、奄美の雄大な海の力を感じることのできる場所の一つです。

なにより夕日の素晴らしさで有名ですが、釣りをしている人もいます。また写真手前に見える「タラソ奄美の竜宮」では、珊瑚礁の間から引き込んだ海水を使用していますので、海水浴シーズンでなくても海を楽しむことができます。

名瀬からのアクセスもいいので、滞在中の天気のいいタイミングで夕日を見たりタラソでリラックスするのがオススメです。

奄美は島全体が巨大なパワースポットのようなものなので、のんびりと楽しく浜で過ごすだけでいいでしょう。

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大浜海浜公園の夕日 The evening sun at the Ohama Seaside Park, Amami Oshima Island

  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 11:29Comments(0)聖地

2012年01月18日

奄美の聖地紹介―マテリアの滝(壺)

マテリヤの滝(壺)は奄美大島の大和村の山中にあり、高さ12mで、深さ6~7m・幅33mの滝壺があります。水量が豊富でとても気持ちのよい滝です。

マテリアは「マ・ティダ・ヌ・コモリ(直射日光が滝壺に照り輝く水溜り)」という意味で、昔はこの辺はうっそうとした林であったが、この滝壺の上だけが美しく照り輝いていたことから­つけられた名前と言うことです。

この滝を聖地として修行したユタもたくさんいたに違いありません。そう考えると、なぜ名前が滝ではなく滝壺(コモリ=水溜り)であるかが納得いきますネ。

そのあたりはシンポジウムでも考えてみたいと思います(写真・ビデオ共2011年10月撮影)。


マテリアの滝

マテリアの滝 Materia Waterfall, Amami Oshima Island  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 21:21Comments(0)聖地

2012年01月14日

聖地探し~円さんの場合

前回のシンポジウム「ユタの世界~現役ユタが語る~」でご紹介しました内容の一部が、円さんのホームページに掲載されていますので、紹介します。

神秘の霊能力者解剖室

円さんの場合は神秘体験がきっかけでユタになられましたが、その時に自分の聖地を見つけた様子や、聖地の考え方などが書かれています。

とても貴重な説明ですので、前回ご参加くださった方もぜひご覧ください。



  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 00:36Comments(0)お知らせ

2011年12月29日

「クバァユ・プロジェクト」への名称変更のお知らせ

「クバヌユ・プロジェクトについて」でお知らせしましたとおり、当プロジェクトの名称は奄美の文献の言葉を使用しておりますが、過日奄美出身の方より、島の言葉としてはより適切な発音の仕方があるのではないかというご指摘がありました。

具体的には、「クバッユ」「クバァユ」「クバユ」とするほうがよく、「ヌ」は島口ではあまり使用しないのではないかというご指摘でした。

当プロジェクトはシマウタをはじめとする奄美の伝統的な民間の智恵を探求していくのが目的ですので、検討の結果、より自然な言い回しに変更することとし、その名称を「クバァユ・プロジェクト」と変更することにいたしました。

皆様、今後ともよろしくご指導・ご協力くださいますよう、お願い申しあげます。


   平成23年12月

         クバァユ・プロジェクト一同
  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 18:42Comments(0)このサイトについて

2011年10月30日

奄美で見つけたクバの木1

奄美大島の手広海岸付近のクバの木です(2011年10月撮影)。

2011年10月手広海岸のクバ.jpg  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 23:22Comments(0)日記

2011年01月19日

奄美豪雨災害について その1 衝撃的なニュース

 2010年10月20日、奄美大島ではかつてない大量の雨が降り、各地の川が氾濫、土砂崩れがあちらこちらで発生し、多くの住宅で床上、床下浸水となった。テレビのニュースでは、奄美市役所住用支所付近が洪水となり、自動車が浮き上がり、看板が頭の半分しか水面上に出ていない画面が大々的に映し出された。名瀬から住用につながる城トンネルは土石流で半ば埋められ、老人ホームの中を濁流が勢いよく流れるという衝撃的な映像が流れた。また、奄美空港と奄美の中心地である名瀬をつなぐ国道沿いでも数箇所で土砂崩れが発生し、通行止めとなったと報じられた。

 豪雨の二日前まで奄美にいて、奄美南部の古仁屋から国道58号線を北上し、何事もなく空港まで通行してきたばかりの私は、その事実が信じられなかった。

 私は被害が大きかった住用の知人に安否の確認の電話をしたが、固定電話も携帯電話も繋がらなかったので、お見舞いの手紙を書くことにした。この混乱の時期に手紙を送ることが迷惑になるのではないかと思いつつ、それでもいてもたってもいられず、ポストに投函した。手紙は意外と早く知人宅に到着し、その頃、電話も通じるようになり、無事との電話が入り、安心することができた。

 その2をみる  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 22:06Comments(0)奄美豪雨災害について

2011年01月19日

その2 住用へ

 2010年12月3日、私は友人と共に、奄美空港に下り立った。大島北端の用に向かう国道では、豪雨災害の影響はなく、いつもと変わらない奄美であった。しかし、用の山を越えた東側の佐仁では、南からの道路がいまだ全面通行止めになっているという。

 空港から名瀬に向かう国道を走ると山が崩れ、青々とした山の中に赤土が露わになっている箇所や道路に土嚢が積み上げられている箇所が何箇所もあった。復旧工事も行われ、片側通行の規制が行われ、奄美としては珍しく軽く渋滞を起こしていた。

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(写真1)龍郷町浦付近 山が崩れ赤土が露わになっている。

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(写真2)龍郷町浦 写真右が龍郷町役場近くのJA 裏山が崩れ、JAの建物が危く土砂崩れに巻き込まれそうになっていた。

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(写真3)国道58号線 龍郷町中勝 本茶トンネル入り口付近

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(写真4)国道58号線 奄美市名瀬 朝戸トンネル入り口付近

(写真1~4 2010年12月4日、福岡直子氏撮影)

 その3をみる  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 22:01Comments(0)奄美豪雨災害について

2011年01月19日

その3 被害の実態を垣間見る

 私は学生時代民俗調査でお世話になった住用町川内集落にお見舞いに行った。

 川内は住用の内海から約2km内陸部に入った所にある。野茶坊の岩屋とふなんぎょの滝があることで有名な集落だ。

 区長宅に伺うと、玄関前が土砂崩れの跡。数メートルずれていたら家は壊滅的な被害を受けていただろう。集落のメインストリートから山側の住宅は無傷であったが、下の住宅は川の氾濫により水に浸かった。

 被害状況を克明に写真に撮っていた区長に、その写真を見せていただいた。湖と化した集落の一部に何か浮いている黒いものが見えた。伺うと牛が流されたという。牛舎も浸水し、牛も水に流され、集落の人たちが手伝って助けたという。生命力の強い親牛は助かったものの、子牛は命を落としたそうだ。

 私たちが調査時に寝泊りさせていただいた生活館も床上浸水した。昨年改修したばかりの床には拭いても落ちきれない浸水跡のシミが残っていた。

 また、Aさんのお宅で、厚さ15cm、長さ30cm、幅20cmほどの土の塊を見せてもらった。この土の塊はコンクリートや石のように重く硬い。

「これは何だと思う?」と問われ答えることはできなかった。これは、今回の災害でタンカン畑に積もった土砂の塊の一部だそうで、みんなに見てもらいたいから持ってきたとのことだった。

 この粘土の塊がタンカン畑一面を覆ったそうだ。これでは、タンカンの根が呼吸できず、うまく生育できなくなるそうで、もうたわわに実っているタンカンも水が被り、畑が粘土状の泥で覆われていては、来年2月のタンカン収穫も出来なくなるのではないかと心配していた。それ以上に、この泥の撤去ができるのだろうか、そして、今後もこのタンカンの木が生育していってくれるのだろうか、今年ばかりの問題ではないようだ。

 その4をみる  


Posted by クバァユ・プロジェクト at 21:47Comments(0)奄美豪雨災害について