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2008年12月20日

紙すき体験の感想

「楽しい!!」の次に感じたことは「思っていたよりずっと簡単!!」
紙すきを体験してみての正直な感想です。
もちろん、要所の大事な過程を職人さんが手伝ってくださったからです。
また、出来栄えもムラがあったり、厚ぼったかったり、お世辞にもいい出来とは言えませんが、見た目はちゃんと紙になっています。

たいした失敗もなく手順をこなして紙すきができたことは意外と新鮮な驚きでした。紙すき体験の後、私は和紙作りを今までよりぐっと身近に感じるようになりました。

私がそのような感想を持った理由は「和紙作りは職人さんにしかできない難しい仕事」という思い込みがあったからでしょう。これは私に限らず、今の日本に暮らす人なら誰にも少なからず同じように思い込みがあるのではないでしょうか?そして、小津和紙の職人さんは、「和紙作りは難しいもの」という既成概念を払拭して、初心者でも失敗せずに紙をすけるように材料を加工したり、手軽な脱水機や乾燥機など機械を整えていらしたからこそ、私でも簡単に紙が出来たわけです。

小津和紙さんでの紙漉き体験を踏まえて考えてみると、今後シマ紙作りを進めていく上でのポイントは次のようなことになるでしょう。

(1)紙すき以外の工程(材料加工、脱水、乾燥)について重点的に研究すること
(2)「和紙作りは難しい」と思い込んでいた背景を考える

実際に紙を作ってみようとしているのですから(1)を含む紙作り工程に関して調べることは当然と言えば当然です。しかし、漠然と全体を調べるのではなく重点的に取り組んでいく工程がわかったのは収穫でした。また、紙作りの物理的な手順だけではなく、(2)についてう少し掘り下げて考えるべきテーマであると気がついたことも、実際に小津和紙さんまで足を運んで体験したからこそ得られた収穫だったと思います。

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 紙すき体験 (2008-12-18 23:09)

Posted by クバァユ・プロジェクト at 11:45│Comments(0)紙作り実験
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